自分の育て直し始めました☆

アダルトチルドレン(AC)やHSP(Highly Sensitive Person)・トラウマ・共依存・森田療法などに興味あり。読書や絵、アニメ、動物が好き。このブログでは私のこれまでを綴ったり、日々のこと、頭の中を整理するためにアウトプットしたり、学んだことをシェアする場所にしたい。

『この地獄をいきるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。』読了

※2019.09.09 追記済


この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。

この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。


過酷な職場環境で働いて、心を病んで自殺未遂を経験した著者。


生活保護受給に至るまでに、

仕事を失い、精神障害、親との軋轢、貧困、希死念慮などの絶望や苦悩を味わっていきます。


職務復帰を経て、生活保護廃止決定するまでの経緯が、事細かく描写されています。



生活保護に関する本を読んだのは、私にとってこれが2冊目。


初めは、和久井みちるさんの『生活保護とあたし』を読みました。


生活保護とあたし

生活保護とあたし


meeeglut.hatenablog.com



上記の本を読もうと思った経緯は、

その本を紹介している小林エリコさんの記事が目に止まったことがきっかけで、

その時、初めて小林さんのことを知りました。



身内に生活保護を受けている人がいること、

あと、自分自身が希死念慮に苛まれていたことも重なり、


小林さんの本が読んでみたくなったので、購入しました。



普通に働いて、普通に生きたかった。

本の帯に書かれた文字に、ただただ同感しました。



壮絶な体験を、赤裸々に記してくれたことは、決して容易なことではないと思います。


読んでいると、感情が絶え間なく動きます。


読み進めるのに時間がかかりましたが、自分の生きづらさを言葉にしてもらえたように感じて、とてもありがたかったです。



私も、社会人になってからよくつまづきまくっています。


だから余計に、みんなが普通に働けて、普通に生きているように見えるときがあります。

ものすごくうらやましくて、たまらなくなります。



うん、実際そう見えるだけで、それぞれの辛さは可視化出来ないし、誰にだってあるんだけど、、



「隣の芝生は青い」というか、誰かが恵まれているように思えてならない時が どうしてもあります。



有資格者であったとしても、こんなケースワーカーは嫌だ

福祉を専攻して、熱心に学んで現場で奮闘してるワーカーだっていると思うけど、


無知で鈍感で、無理解なワーカーが、サポートすべき人を追い詰め、窮地にたたせていると思うとやるせなくなる。


あと、男性が思う以上に、女性が男性を脅威に感じていることを、わかってもらいたいなぁって描写があり、読んでいてすごく憤りを感じました。


「妻子がいるから」


いやいや、そうじゃねーよ!って、苛立ちました。



うーん。。役所は、何年周期で人事変わるんだったかな?3年くらいか??


専門職の重要性を、もっと周知していって欲しいし、変えていけないだろうかって色々考えさせられました。



衝撃だった 第3章「お菓子屋さん」とクリニックのビジネス

とても興味深かった。

でも、読み進めていくうちに、恐怖と怒りでグチャグチャになり、読むのが大変苦しくなりました……



MRとクリニック、デイケアの闇を垣間見た気がしました。


癒着って、あちこちの現場で起こっているのかと、つい想像してしまいおぞましく思えました。


一体、人をなんだと思ってんだろう。

しかも、心を病んだ人をフォローする側の人たちが…。



偏見や差別が消えてなくなればいい

生活保護法の条文はとても立派だ。

「すべて国民は、この法律の定める要件を満たす限り、この法律による保護を、無差別平等に受けることができる」

第5章 普通に働き、普通に生きる より

不正受給や、保護費をパチンコ代に費やす人など問題提起としてあげられる。


確かに問題ではあるけど、それは少なからず、偏見や差別を助長していると思う。


あと、生活保護のことや、疾患や障がいをちゃんとわかってもいない人が、自分の無知をさらけ出しつつ、世間体だの恥だの云々噂したり、言いふらしているのをあちこちで見かけたことがある。


・・・腹立たしさが一周して、呆れ果てて、ものすごくうんざりさせられる。



以前、私は身内の人から、生活保護を受けるまでの経緯や、その体験で感じたことなどを話してくれたことがありました。



生活歴の聴取を受けた際、思い出したくもない過去のこと、離婚したこと、仕事のことなど、根掘り葉掘り聞かれ「ここまで話さなきゃいけないの?」と思ったそうです。



ひどいケースワーカーではなかったのだが、屈辱感を味わったと、言葉の端々から 痛い程伝わってきました。



生活保護を受けることに、どうして引け目を感じないといけないのでしょうか。



引け目を感じたり、自分は生き恥だと思って生きていくということは、辛く寂しく悲しいことです。



言い方が脅しみたいで、大変恐縮ですけど、、


将来、いつ、自分が貧困に陥るかわからない。



この国では、誰もが、最低限度の生活が保証され、健康で文化的な生活水準を維持することができるのだ。



誰でも、「普通」に働けて、

普通に休んだり、

それぞれ居場所があって、

人と関われる世界になればいいのに。



話が変わりますが・・・

こちらも、最近3話までは読み終えました。 ↓ ↓



www.daiwashobo.co.jp



家族劇場を読んでいて、やはり生きづらさの根底は家族にあるのだとわかります。