観ようと思ったきっかけ
心が病み病み状態だった時(たぶん今年の初め頃)に観た映画。
希死念慮におおわれている時は、リア充爆発しろ~とか、ハッピーエンドとかくそくらえとなるので、
どうしてもズーンと重たくて暗いのを探して観てしまう。
調べてたら「自殺」という言葉に惹かれて、あらすじを読んだらさらに興味を持った。
非常に見応えある作品
インタビュー形式で物語が展開していくので、1人1人それぞれの視点で観られるし、
共感できるポイントがあって、とてもわかりやすかったです。
それぞれみんな苦しい。
色んな辛さを抱えて、死にたい気持ちがあるということ。
リア充っぽく見えても、当人にしかわからない痛みがある。
生きづらさを抱えても、誰かに悩みを打ち明けたり、辛さを吐き出せる人はまだ救いがある方なんだと思う。
でも、10代の頃って住む世界によっては、
ヘルプを出せる場や人に恵まれてるかどうかで変わってくる。
一体、誰が自殺してしまったのか?
登場人物の誰にでも当てはまりそうで全く読めなかっただけに、ラストは私の予想外で衝撃的だった。
自殺してしまった子は、たわいのない日常の事をユーモア交えて楽しそうに話している。
あぁ、誰かこの子の苦悩に気づける人が居なかったのかと思うと、すごく切なくて泣けてしまった。
誰とも深いつながりが持てず、存在感がうすい。
誰かに必要とされたり、頼られるということはとても幸せなんだよね。
みんなの輪の中に居る時の孤独感は、1人でいる時の孤独よりも非常にしんどい。
自分の学生時代を思い出させるものがありました。
友達といても、私ってあまり重要とされてなかったというか、ずっと疎外感を感じていた。
「私、存在してもしなくても意味ないのかな?」って悩んでたなぁって。
孤独や疎外感をわかちあえる人、打ち明けらても否定されない・・・
そんな安心できる居場所があればよかったなぁと思う。
観る時は注意した方がいいと私は思う
いじめや暴行、トラウマを呼び起こしそうな残酷なシーンもあるため、
人によってはフラバして、引きずりそうな内容だったとふり返ります。
私は、積極的に誰かにおすすめはしないと思う。
ちょうど自分のなかにある同じくらいの暗さ・闇に近い作品を観たくて観たから、
あまり後悔はないけど、また観ようとはならないかな。