自分の育て直し始めました☆

アダルトチルドレン(AC)やHSP(Highly Sensitive Person)・トラウマ・共依存・森田療法などに興味あり。読書や絵、アニメ、動物が好き。このブログでは私のこれまでを綴ったり、日々のこと、頭の中を整理するためにアウトプットしたり、学んだことをシェアする場所にしたい。

『 隠された児童虐待 』読了

心的外傷(しんてきがいしょう、英語: psychological trauma、トラウマ)とは、外的内的要因による肉体的及び精神的な衝撃(外傷的出来事)を受けた事で、長い間それにとらわれてしまう状態で、また否定的な影響を持っていることを指す。

心的外傷が突如として記憶によみがえり、フラッシュバックするなど特定の症状を呈し、持続的に著しい苦痛を伴えば、急性ストレス障害であり、一部は1か月以上の持続によって、心的外傷後ストレス障害PTSD)ともなりえる。

心的外傷となるような体験を、外傷体験(英:traumatic experience)という。

Wikipediaより引用

自分には関係のないことだと思っていた

テレビドラマやニュースなどの影響で、ろくに調べたり確かめもせずに、災害や事件に巻き込まれるとか、幼少期に身体的虐待や性的虐待などを受けることでPTSDを発症するものだと認識していた。だから自分は当てはまらないし、関係ないと今までは思い込んでいた。


トラウマに対する概念が変わった

2017年頃にこの本を読んだ。これまでずっと誤解し続けてきたことが痛いくらいよくわかった。自分にもトラウマがあると気づいたと同時に、過去のこと(家庭や学校での出来事など)が想起されやすく、少し辛くなるので何度も休憩をはさみながら読み進めていった。

日常生活のなかで、トラウマになり得る出来事は身近に存在するし、それらを避けて過ごしていくことは難しいのだと改めて思った。

乳幼児期の養育環境がいかに大事か

母が言うには、私は育てやすくて手がかからなかったらしい。おむつがすぐはずれたし、すぐ立てるようになったとか…。私は、生まれてすぐの記憶をよく覚えていない。すぐ弟が生まれたし、母がどんな風に私に対してミラーイングやエコーイングをしていたのかと疑問に思う。父も育児に協力的ではなかったから、一概に母のせいに出来ない。実際どうだったのか確かめようもない。

笑って受け流しても、ドロドロとした感情は溜まっていくから苦しい

PTSDや依存症で苦しんでいる人の多くが、自分の苦しみや悩みを症状と認識していません。
自分が辛いのは、「自分が弱いから、能力がないから、性格が悪いから…」などと自分を責めて、さらに苦しくなっていく人が多いのです。そして誰にも相談できず、さらに孤立していくことになっていくのです。心の症状も体の症状と同様に、原因があって生じるものなので、決して本人の責任ではないのです。

第5章 P.112より引用


これまで自分が悪いと自責してきた分、家族に対する怒りがメラメラと燃えたぎっている。読んで間もない頃は、それが余計にぶり返してきた。家庭の中だけではなく、学校生活や人付き合いなどで受けた体験もある。上塗りするかのように別の体験を何度も重ねてきたから、しんどさがますます強くなっていったのだと考えられる。あと、認知も歪みまくって思い込みの激しさも増す”負のスパイラル”にはまり込んでいく。


怒り、不満、悔しさ、悲しみなどのドロドロとした負の感情は、世間一般的にあまり良しとされない。「女の子はぶすっとしているより愛想いいのが一番」と言われたり、「怒るな、泣くな」と表現することを否定されてしまう。だから、表現するのをやめようと、押し寄せる感情の波にグッとこらえたり、感情に気づいているけどスルーしてニコニコ笑って受け流していく。これまでのつけが溜まって今に至っている。

周りに人のせいだと積極的に訴えるつもりはないけど、せめて自分だけは「私が悪いのではない。もう責めなくていい。」と思うことにしたい。

~ネガティブプログラム 自分の感情を抑圧する習慣の図~

本に書かれていた自分の主体性を見失っていく仕組みがとても分かりやすかったので、久しぶりにPowerPointで流れを作ってみた。ごぶさた故に見づらい箇所が多々あるかもしれません、ごめんなさい。


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①親のコントロールによって、表現するのもやめる(第一段階)

・親からの理屈攻撃(親の言うことは正論を証明してくる)
・ガッカリしたり、悲しそうな表情や態度を親がとる → 子どもの罪悪感を刺激する → 親を喜ばせようとする行動パターンを身につけていく


②本来の感情を感じないようにする(第二段階)

・表現が抑圧されると、感情をイヤでも感じるようになる。苦しい状態を回避するために、子どもたちは誰にも迷惑をかけない方法をあみ出していく。
自分の”本当の気持ちや感情”を犠牲にしてまでも、子どもは親に適応する。


③感情に気づくのをやめる!

・感じる事をやめても、感情は常に発生していく。しかし、感じる事も表現することも出来ないから、いつも心は悶々とした状態…。
これは結構辛い・・・回避するために気づくこともやめる(感情鈍麻・感情麻痺)


抑圧した感情を正当化していく

感情を抑圧し、更に感情を解放させないために『防衛機制』がある。


1)合理化・・・幼少期の頃から辛い状況に置かれてきたので、その場を切り抜けるにはどうしたらいいか?をじっと考えてやってきたから、理屈っぽくなる。自分を納得させる理屈が要る。そして、感情を周りに悟られないように必死で隠していく。
例:「人の為に生きることが良いことだ」と合理化する。


2)見下し・・・支配する人、腕力や理屈でかなわない人から攻撃される。嫌な思い(怒りや憎しみ)を感じて辛い気持ちを封じ込めて、自分を落ち着かせるために「アイツはくだらない奴だ」「こんなことも知らないバカだ」「かわいそうな人」などと無意識に見下し、思い込む。本当の気持ちをごまかしてしまっている!


3)義務感・罪悪感・恥の意識・・・これらの”良い子の3種の神器”があると、自分のやりたいことが出来なくなってしまう。自分の感情を感じることでさえ、罪悪感や恥ずかしいと感じる。心理的虐待(支配)を受けてきた人は、この3つの感覚が強くなる。
※3つの感覚が必要になることはあるが、子どもにこれらのネガティブな側面だけを必要以上にインプットしていることを教育やしつけと考えていることが問題だ!


以下は、ネガティブプログラムで強い効果を発揮する(怖い…)
4)あきらめ・・・あきらめ状態で感情麻痺が起こると、自分の感情が全くわからなくなってしまう。
生きようとする意欲そのものが出てこない。「もうこのくらいでいいか」「自分は自由に生きることなんかできない」「自分は生きていても仕方がない」という感覚が潜在意識の奥に出来上がってしまう。


他人や社会の価値観・常識に依存することで、ネガティブプログラムが強固になっていくと感じた。「良い子」達こそが、今多くの問題を抱えている。「良い子」がPTSDを発症しがちなのは、各々がネガティブプログラムを持っているかもしれない。


自らの潜在意識の内容に気づき、抑圧していた感情を感じ、そして過去の抑圧した感情を手放すことで本当の自分を取り戻し、自分らしく生き生きと暮らしていける・・・ 

P.207より引用


以前、ディズニーピクサーの『インサイドヘッド』を観たのを思いだした。必要のない感情なんてない。心の機微がわかりやすく作られていてとても素晴らしい作品だった。月並みな感想になっちゃったけどそう思えるのだ。