大人になってから、元不登校の方やいじめられた人などの体験談を目にすることが増えて言った。彼らが現状を打破すべく、こんな行動をとってきたという体験談を通してふと思った。
多くの選択肢があったはずなのに、私はなんで行動しなかったのか。
中学生の頃、仲間はずれされたり、初めて死を意識したり、まあまあしんどい思いをしていた。
壮絶な体験をしてきたわけではないけど、幼稚園から苦しさをそれなりに感じていた。それでも、地元から離れるための行動はとれなかった。
地元を離れて遠くの高校へ受験する子たちを目の当たりにした。私もそうしようと思えば出来たかもしれない。
おそらく、親に進路のことで相談することを無意識に避けていたような気がする。
親から反対されるのが嫌だったし、反論してアピールする術が当時の私にはなかった。進路のこと以前に、入りたい部活のことで親から断固反対されてしまったのが尾を引いていたのは確かだ。
あと、慣れ親しんだ家を出て新天地での生活に耐えられる自信がなかったし、チャレンジすることがすごく怖かった。出来れば高校までは家から通いたいと考えていた。
志望校に合格すれば、苦手な子たちと大体離ればなれになるし、今よりもマシになると信じていたというのもある。
自分のことは自分で考えて、色々決めて行動してきたつもりだった。でも違っていた。
様々な縛りや限りあるなかで、私は妥協して「とりあえずこれが無難かな?」とやってきただけだった。
思考停止になっていると気づくことが出来れば、自分の内面だけは自由だと言い聞かせて、なんでも自由なら何ができるか?と色々創造力を働かせられただろう。
面倒だからと避けたり逃げずに、親に思い切って相談してもよかった。アピールする力がなければ、反論材料を自分なりに色々調べたりしてもいい。わからなければ人にたずねて話を聞くことが出来たかもしれない。
もう過去は取り返せないしやり直しはきかないけど、今からでも出来ることは沢山あるし、選択肢だって色々ある。本当の意味で、自分で考えて行動することを今後もっと増やしていきたい。