普段の生活のなかで、家事や買い物をしたり、図書館に行ったり、ウォーキングしたり、ちょっとした用事の外出は出来る。そんななか、後回しにしていたことがあった。
それは健康診断である。5年近く受診をしていなかった。めんどくさいとか、結果がきた後のショックに耐えられるかとか、希死念慮が強すぎた為、「受診して何の意味があるのか」「どうせ死ぬし無駄だ」とか色々言い訳して行き渋っていた。
今年の5月から断酒始めると同時にダイエットもスタートした。生活習慣が整ってきたからか、常に迷路だった思考回路から抜け出して、少しずつ前向きに考えられるようになってきた。死にたいはたまによぎるけど、頭の片隅で「今年は行っておこうかな…」と思い始めるようになっていた。
区の公民館で行われるのでたくさんの人が集まる。知り合いにバッタリ会いでもしたらどうしようと不安がよぎり、ギリギリまで行くか行くまいか逡巡していた。
自分の不安に気づいて、「不安なんだな。行きたくないんだな」と客観的に見る。モヤモヤした気持ちはそのままでいいから、とりあえず支度して家を出る。ないと不安だからマスクはして行く…インフルエンザ流行ってるみたいだから予防ってことでと自分で自分を正当化する。そうすると、家を出るまでのモヤモヤが徐々に流れていく。足取りがスムーズになりつつある。
ちょうど最近、スマホの機種変更を済ませたばかりだった。店員さんがとても親身に丁寧に対応してくださったおかげで上手く進んだし、知り合いに会うことはなかった。“なんとかなる”が後押ししてくれてるようで、なんか心強い。
到着してみると、健診に来てる人達は数えるくらいで知り合いらしき人は居なかった。近所付き合いなんてしてないから、誰も私のことはわからないだろう。大体平日に働いてる人はここには来ないだろう。受付を済ませて、流れ作業のようにいくつかの項目に進んでいった。
今日わかる範囲で、自分の健康状態は良好だった。ただ、腹囲が90cm超えでメタボってことで保健指導を受けた。お腹周りだいぶスッキリしてきたはずだけど、まだまだなんだなぁとガックシきた。実は、健診までに痩せられたらと思ってダイエット頑張ってはいたものの、間に合わなかったのが少し悔しい。
「ダイエット頑張って体重減らしたのはすごい!」と保健師さんに褒められたのは、自分が対策を講じてきたアピールをしたからだ。正直に言うと、何もしてなかったと思われたくなかったのだと思う。逆に、もし断酒せずにそのまま怠惰に過ごし続けていたらどうなっていたのか……そう思うと肝が冷えた。
目的本位で動けたメタボな自分を今は褒めてやりたい 笑。健診結果が届くのは一月後になる。結果がどうなるか考えたって答えは出ないし、不安でいっぱいになるから、とりあえず目的本位で動いて、やりたいことややることに手をつけて集中しようと思う。没頭することが1番なのだ。