話したくもない人に色々詮索されたり、根掘り葉掘り聞かれたりするのが年々苦痛になってきた。だから、 自分を守るための嘘を含め、回避するのが優先になってここまでやってきた。
何年か前の法事で親戚と会った際、お決まりの「今何してるの?」が飛び出してくる前に撤退したり、長年会ってない友人にはひきこもっていることを伝えず、テキトーに働いていると返して嘘をついた。
自分の近況を伝えると、相手がどんな反応をしてなんて言ってくるのかがなんとなく想像がつくから怖い。死ぬわけじゃないけど、圧倒されて打ちのめされる自分の姿は目に見えている。
本当のことが言えず、嘘に嘘を重ねてしまったがために、本音で語れる人はほぼ皆無。
周りにわかってほしいと求めて頑張らなくても、自分が自分の良き理解者だと改めてわかってからは、だいぶ楽になった。
ネット上にありのままをさらけ出していくと、いいねや反応があったりしてなんだかんだで保っていられる。
ネットがある時代に生まれて良かったー!とつくづく思う。一昔前なら生きられなかったかもしれない。
話を戻そう。。
自分を守るための嘘ならいいかと開き直ってはいたが、罪悪感がないといったら嘘になる。
嘘をつき続けるのは嫌だし疲れるし、なんだか面倒で人と会うのを避けてしまうという負のループにはまり込んでいく。
色んな嘘がある。
相手の幸せを素直に祝福できない時の「おめでとう」と返す自分の言葉が、非常に嘘くさくて嫌になる。本当は心にも思ってもいない癖に……ってね。
おめでとうが棒読みじゃないだろうか?ちゃんと気持ち込めて言えたかな?表情が引きつっていないかとそわそわして居心地が悪くなってくる。
かと言って、嫉妬や本心を口にするような破壊神になりたくはない。矛盾だらけでいるけど、人間は元々複雑で矛盾だらけなのかもしれない。